「テレビに出る側になりたくて」荻原健司

子供の時の夢は「テレビに出る側になる」

こんな意外な話。野球のイチローさんやサッカーの本田選手は、子供の時からそれぞれ世界の舞台で活躍するという目標を持ち、文章(小学生の卒業文集)にも書き表しているけど、それとは、また違った話。

 

講演で一番感動したところ

なんで、オリンピックで金メダルを取ることができたのか、子供の時にオリンピックという言葉は無縁であったことがよくわかる話。オリンピックを目指したのは、子供の時の「テレビに出る側になりたい」という気持ちと、父親の何気ない言葉から・・・

健司少年は、5年生のころ、体操教室と冬はスキーをやっていたが、将来の夢は芸能人。ジャニーズにも憧れたらしい。でも、背もそんなに高くなく、無理だよなーと思っていたらしい。テレビで見られる人になりたいという気持ちは捨てきれない。

あるとき、こたつを囲みながらテレビを家族で見ていた時に、ボソっと「テレビに出る人になりたいんだけど?」と言ったらしい。父親が答えた。

健司少年は「何、おかしなことを言っているんだ」という答えが口から出てくるに違いないと思ったそうだ。でも、違った。

「そんなの簡単だよ!健司、スポーツ少年団は好きか、スキーは好きか。だったら、中学でも高校でも頑張ってやりなさい。そうすれば、テレビに出られるぞ」

健司少年は、その言葉をどのように聞いたかというと、

「そうか、簡単なんだ!それなら、僕にもできるかもしれない」

その後、オリンピックで金メダルをとり、成田に降り立った時に、たくさんのカメラが自分に向けれれている。その向こうには、父親の姿が・・・

「オヤジは忘れているかもしれないけれど、オヤジのあの時の言葉で、ここまで来たんだ」と思ったとのこと。

言葉の力

子供にとって、大人から投げかけられる言葉が大きな意味を持つことがある。子供でなくても。その投げかけられた言葉によって、ある気づきを得て、それが心の中にメモライズされることがある。そのことを健司氏は、実感したという。

そのために、大人(親、指導者)は、その人にかけてあげる言葉を考えて、適切と思われる言葉を、適切なタイミングでかけてあげることが、子供、若者を育てる上で、特に、思春期以降の子供たちにとっては、大事。そのような言葉に触れることができた子供、若者は幸せなのかもしれない。

健司氏は、指導者として、あの選手にはこの言葉を、この選手がスランプの時にはこんなアドバイスをと、準備して、適切なタイミングで、できるように心がけているとのこと。

※言葉の力

適切な言葉が適切なタイミングで発せられたとき、言葉は魔法のような力を持つ

 

他にこんなことも

 

都P連(第30回東京地区高等学校PTA連合大会)6月24日
荻原健司氏の基調講演

講演テーマ「夢をかなえる」

荻原さん

プロフィールにない話。四人の子供がいる。上は六年生で、下は年少さん。奥様もPTAに参加されているとのこと。PTAに関わるのは、「子供がどのような学びをしているのか」知るために大事だとのこと。

「子育てに関しては、自分の親がやってきたように結局はやっている」

子供時代

「親父は、草津で金物屋を営んいる。もと、アルペンスキー選手。草津には市民スキー場があって、冬は、次晴と一緒に、学校が終わると、毎日、オヤジの軽トラにスキー板を乗せて、滑っていた」

「その時、オヤジは、僕らにとってのヒーロー。頂上から競争。先に滑っても、麓にオヤジがいた。兄弟でも競い合った。これがとても楽しかった」

スピード感覚は子どもの時にしか得られない

親に教わったのは、直滑降と止まる時のスキー板を「ハのじ」にするのだけ、頂上より勢いよくスタートする。その時に、スピード感を養ったと思う。恐怖心を乗り越えることも学んだ。と氏は言っている。

「でも、それが楽しかった」

その後、オリンピックを目指すわけなのだけれど、スキーを、競技をスポーツとして捉えたことはなく遊び、楽しいこととして今も考えていけるのは、この子供時代があったからと。もちろん、オリンピックは、厳しい練習もあるのだけれど、「厳しい、けど、楽しい」という感覚を持ち続けることができた。オリンピックを目指すというより「遊びのチャンピオンを目指す」。

楽しい+挑戦

現在、六名の選手の指導にあたっているとのこと。この間の日大のアメフトのような体育系の指導がまだある。けれど、このような指導では、勝負に勝てても人は育たない。勝つことが全てではない。

スポーツ=アート(作品)

結果がよければなお良いけど、そこには「人間尊重」の精神が流れていなければ意味がない。今のオリンピアは、主体性をもっている。指導者は勝つために必要。でも、勝つためのプログラムを与え、それを無条件に受け入れさせ、こなさせて、勝つことができても。この「与えられている状態」での勝利は、未来を約束しない。

今、指導のやり方は、相互で練習メニューや練習方法を考える。納得した上で、それを選手が行う。最後は、選手本人に任せる。

自立、自律の先に、本当の意味での勝つ近道がある

まず、認めること
次に、任せること
あとは、耐え忍ぶこと

成績よりも≪上達、進歩、努力に対しての評価をともに分かち合いたい

人材育成は面白い

以上、しまパパのブロクでした。

 

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